物凄いアイテムはこれです!
こんなものを発明する人は凄いですね。見事です。即買いしました。
骨盤が後傾して猫背になるのをゴムバンドで持ち上げて矯正する仕組みです。
立っている時以上に座っている時に姿勢は崩れやすいのです。こんなバンドで座り姿勢の矯正を行うとは…あっぱれです。これは気持ち良いし、腰痛予防に大変効果があります。
ワタシはほぼ毎日、姿勢を整えるお話をしています。市民ランナーには正しいフォームで走るために、一般の患者さんには肩こり腰痛の治療、予防のために。
柳流正しい姿勢の作り方、よろしかったらお付き合いください。そしてこのバンドがなぜ理にかなっているかもご理解いただけると思います。
姿勢が悪いと言われてもなぁ…どうしたらいいの?
先日ご来院された50代男性市民ランナーの方は「昔から姿勢が悪い、猫背だの言われてきたのですがどうしたらいいのかわからない」と仰っていました。確かにそうですよね。姿勢が悪いと指摘されたら、その時はグッと背筋を伸ばしますが、それを維持するのは難しいです。
ワタシはこんな風に指導しています。
姿勢の正し方
(1)お尻を締めて骨盤の位置を固定する
背筋を伸ばしながらお尻の穴を閉めるように大臀筋を硬くします。こうすることで骨盤が地面に対してほぼ垂直に立ちます。
実はこの時にお尻を硬くする感覚のわからない方が時々おられます。その場合にはうつ伏せに寝て、脚を伸ばしたまま膝を浮かします。
この感覚を立位で行います。
(2)ドローイングを行います。
ドローイングとはお腹を凹ませる動きです。このドローイングをちょっとだけ行います。腹壁を1cmくらい凹ませる程度の軽いものです。
このドローイングの動きを担うのは腹横筋という筋肉です。この筋肉を使って体幹の姿勢を維持するのです。
腹横筋は持久力のある筋肉なので長時間使うことが出来ます。問題はこの筋肉を使って姿勢を維持する意識、習慣を作れるかどうかなのです。バレリーナなど綺麗な姿勢を維持するのが当たり前の人は、無意識のうちにこのドローイングを行っているのです。
(3)胸を張る
腹横筋を使って体幹が綺麗に起きたら胸を張るのは難しくありません。背中が丸いからそれに沿って肩が前に出てしまうのです。
肘と肩を後ろに少し引くイメージで脱力します。胸を張ることになります。
座っている時の姿勢の正し方
基本原理は全く同じです。骨盤を地面に対して立てます。感覚のわからない人は以下の手順を試してください。
(1)股関節、腹、胸の順に体を折りたたみます。
(2)顔、胸、腹の順番に体を起こすと骨盤は地面に対してほぼ垂直に立ちます。
(3)この状態でドローイングを軽く行って維持します。立ち姿勢と同じです。
仕事の合間に時々これを行って姿勢を正します。
冒頭にご紹介したゴムバンドは、骨盤が後傾するのをバンドで持ち上げる仕組みです。ドローイングを怠っても骨盤が綺麗に支えられます。本来腹横筋で支えるべきなのに邪道ではないか…という考えもあるかもしれないですが、これはありです。まず骨盤が後傾する悪癖を矯正、徐々に腹横筋を使う習慣を養うという順番で良いのです。
気持ち良く姿勢が整います。長い時間座って仕事をすると腰が痛い…という方には特に宜しいかと思います。
今回は皆さんが正しい姿勢で快適な日常を過ごせるように、姿勢の正し方をご紹介しました。
市民ランナーの方は綺麗な姿勢で走れるように、正しい姿勢作りを日常生活の中で行うことをお勧めします。是非参考にしてみてください。
ランニング指導ご検討の方はこちらまで。
お身体の不調でお悩みの方は柳鍼灸院にお気軽にご相談ください。ランナーの方はランニングシューズをご持参ください。ランニングフォームのチェック、リハビリメニューを処方する場合があります。