「甲州フルーツマラソン・大菩薩コース」ひたすら登り続ける厳しいコースだということは一目瞭然である。
そしてこれがご存知、箱根5区である。特に後半が大変厳しいコースである。
さてこの比較…大事なことは大菩薩コースの高低差グラフのひと目盛りが200mであることだ!しかもグラフがやけに横長である。
数字でわかりやすく比べると…
大菩薩コース23km 標高397mから1596mへ。高低差1200m!
箱根5区20.8km 標高10mから874mへ。高低差860m!
箱根5区を凌駕するトンデモないコースだとよく分かる。
ワタシも足柄峠、日光いろは坂などで鍛えていることは先日のブログでご紹介しました。「なんとかなるだろう…」という安易な気持ちで参戦しましたが、完膚なきまでの撃沈。罰ゲームのような山歩きを経験してきました(大涙)
今日はこのレース、どんなにエゲツないかをしっかりお伝えしたいと思います。
勝沼小学校前の一般道からスタート。アップダウンのあるコースで長閑な住宅街、農園の広がる公道を抜けていきます。
5kmほどアップダウンを繰り返すと牛奥トンネルという長いトンネルに突入します。今思うとこれが地獄への回廊であったような…
トンネル内はひたすら急な下り坂。トンネルを抜けてもしばらくは下り坂が多いアップダウンコース。フルーツラインと呼ばれる葡萄畑の間を進んでいきます。
フルーツラインから右に折れて再び住宅街に入って行きます。ここから上り一辺倒のコースが始まります。「この急勾配の地区に住んでいるお年寄りは大変だな…」とか関係ないことを考える余力はあるものの、まだ13kmほど残っていることに不安を感じ始めるのでした。
住宅もまばらになり、樹の生い茂った道に入って行きます。間もなく林道です。
スタート前に大会スタッフのおじさんとお話した時に「林道コースがねー」と言ってニヤっとしたのを思い出しました。
ひたすら曲がりくねった林道が続きます。動画でどうぞ。
林道に入ってからはかろうじて、遊脚期(両足が宙に浮いている状態。歩行でなく走行の状態)があるものの、それは限りなく歩行に近く…そして15km過ぎには身も心も折れてハイキング開始。言い訳も悔しい気持ちもございません。一言「参りました」
途中視界が開けて遠くに下界が見えます。遥か遠くまで上ってきました。
やっとゴールが近づいてきました。
ゴールは登山口にあるロッジの広場。
しかし!!!
この大会が恐ろしいのはここから延長戦があるのです。
会場に戻る送迎バス出発地まで1500mのトレイルコースを歩かせるのです。
ウッドデッキを随分歩いてから獣道を歩くこと15分。広場で待機しているマイクロバスに乗り込み、およそ30分で大会会場に帰還。
会場では甲州ワインが無料で振る舞われます。飲み倒しました。
程なくして表彰式。入賞者の方々はこの地獄のコースをキロ5”10のペースで走破されました。あっぱれ!!!!
安易な気持ちで参加してはいけない大会です。「挑むか!」という方は入念な準備と覚悟を持って臨んで下さい。
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