走る前の大事な準備、靴紐が解けないように皆さんしっかり結びますよね。
しかし「なんでそんなにきつく結ぶの!!」と気になることがよくあります。
友人にはその場でアドバイスしますが、レース会場では口を半開きで見てしまいます。このタイトな締め付けは足の甲や指の原因になります。「しばらく走っていると足の甲がズシンと痛くなる」という方は結構おられます。神経の圧迫による痛みであることがあります。これは要注意です。
ぎゅっと締め付けると安心感や「力がしっかり地面に伝わる」という感覚があるのは理解できます。しかし長い時間タイトに締めるのは大きな弊害があります。
足の解剖です。
足部は「踵骨」という土台があり、その周りを個の足根骨が多い、そこから足の指が伸びます、足の指は中足骨という細長い骨に短い指の骨が2つ繋がっています。とても複雑でデリケートな構造です。
さてなぜこんな細かい骨が組み合わさっているかと言うと
「着地時の衝撃を散らすためです」
着地の瞬間に細かい骨の遊びが衝撃を逃すのです。
そしてこの細かい骨の間を縫って分布する細かい腱、血管、神経を守っているのです。
シューズに包まれた足には適度なゆとりが必要なのです。モートン病など一度発症すると結構しつこく痛みが残ります。これは神経が一度炎症を起こすとしばらく腫れた状態が継続し、腫れて膨らんでいるので圧迫を受けやすくなり、圧迫を受けるとまた腫れるという悪循環に嵌ってしまうのです。
靴紐をぎゅっと締めのが好きな方は勇気を出して、ゆるく結ぶ習慣に変えてみましょう!意外とすぐに慣れます。結び方は「締め付けなしでピタッと足の甲に乗っている」くらいのイメージです。
最後に余談ですが…
レース中に解けるのは絶対に避けたいところですよね。私は結んだシューレースを編み上げている部分に収納しています。目的はもちろんシューレースの端っこを踏まないこと、それと結び目そのものが緩んでくる衝撃も緩和されている気がします。
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