五十肩。。私の周りにも沢山おられます。
運動不足とか肩の使い過ぎなどとは関係なく発症し、皆さん苦しんでおられます。
治ります!
五十肩の原因と治療をご紹介します。
五十肩の症状
腕が前に上がらない。洗濯物を干せない。
腕を水平に挙げていくと左右同じ高さまで上がらない。
腕が背後に回らない。上着を脱ぐのが苦痛。
夜中にシクシク痛む。
(ちなみに四十肩と五十肩は基本同じです)
五十肩とは何なのか
肩関節を支えるこれら筋肉の腱が傷んでいます。腱の慢性的な炎症です。
肩甲骨を背面から見た図。肩甲骨の背面から腕につながる筋肉が3つあります。
肩甲骨を正面から。肩甲骨の内面から腕につながる筋肉があります。
これらの腱は年がら年中酷使されています。
腕を動かす場合にこれらの筋肉は常に上腕骨の先端部分を関節内に引き寄せて「運動の支点」を作っています。
どんな些細な腕の動きであってもこれらの筋肉は瞬時に反応して「運動支点」を作るべく機能します。この筋肉の働きが悪くなると「肩が抜ける」というような感覚になります。運動の支点が定まらず上腕骨の先端部がズレるからです。
五十肩の治療
そっとしていても治りません。
治療方針は「痛みのコントロール」と「肩関節を動かすこと」です。
痛みのコントロールはこの「体外衝撃波」を使うのが非常に有効です。
体外衝撃波
この体外衝撃波は痛みの原因を叩いています。衝撃がズシンと関節の奥の方に響くため、治療には多少の鈍い痛みが伴います。しかし鍼を刺すのが苦手な方にはとても好評です。
腱の炎症が慢性化すると、その炎症部位に微細な血管が新生して分布します。俗称「モヤモヤ血管」と呼ばれ、最近注目されています。
この微細な血管とともに神経が炎症部位に増殖します。神経が増えると痛みを感じやすくなります。これが五十肩のしつこい痛みの理由なのです。
この増殖して痛みをもたらす神経端末を体外衝撃波によって変性させて、痛みのコントロールをします。即効性があります。(治療費 8,000円/回 治療回数3〜5回程度 初診料2,000円)こちらからどうぞ。
痛みが軽減したら積極的に動かします。
自宅でできるエクササイズ
簡単にできるエクササイズを2つご紹介します。毎日行ってください。
すりあげ腕立て
(1)四つん這いになります
(2)一度お尻を後方に引いてから顔面を地面ギリギリに這わすように沈めながら腕立てをします。通常の腕立てと違って、体は上下動だけでなく、前後に動きます。「擦って上げる」のですりあげ腕立てと呼びます。
(3)8回を目標に行います。多少筋トレ的な負荷がありますが、目的は関節可動域の改善なので、ちょっとキツイ場合は5回で構いません。
壁ぎわ円運動
(1)壁際に立って腕を上げて壁に触れます。可能な限り壁に近づき、なるべく腕を高く上げるようにします。
(2)親指とその他4指を使って、尺取虫のイメージで前方に向かって大きく弧を描くように下っていきます。
(3)肩の高さまで降ったら折り返して登っていきます。頂点を過ぎたら背面に進んでいきます。痛みのないところまで下ります。背面方向はあまり下れないことが多いです。この動画のようにはいかないので「これ以上は痛くて無理!」という位置で折り返して下さい。動かせる範囲でなるべく大きく弧を描きます。
(4)3往復を目標にします。指を這わせるのは傷めている肩関節部分の負担を軽減するためです。
五十肩を患うと「これ…治るのかな」と不安になる方もおられますが、大丈夫!治ります。
もし五十肩でお悩みならば、ぜひ一度ご相談ください。こちらからどうぞ。