「東京マラソンが当たってしまった…初マラソンだ!」とか「一度はフル走ってみるか!」という方など、この秋もフルマラソンデビューの方がたくさんおられるかと思います。
初マラソンに向けてどんな準備をしたら良いか、ズバリお答えします。
まずはフォーム作りです
多くの方がこの一番大切な事に手をつけません。
ゴルフのスイングを習わずにラウンドデビューする人は普通いません。フルマラソンも同じことなのですが「頑張って長い距離を走り続ければいいのだろう」という安易な発想になってしまいがちです。無理のない、効率的なランニングフォームで走る事が本当に重要です。急がば回れ、いきなり走り始める前にまずフォーム作りに着手しましょう。
フォームを作る方法
・ランニングの指導書で独学
・ランニングのレッスンを受講
・「ランニングフォーム」でネット検索して研究
いずれの方法でも構いませんが「長い距離を走るランニングフォーム」について情報を得ましょう。悩ましいのは、いろんな人が様々な理論や表現を用いて走り方を説明します。よくよく読み込むと似たようなことを言っています。自分なりに研究して、まずは自分が「しっくりいく走り方」を採用しましょう。
ランニングの指導書でオススメは、金哲彦著「体幹ランニング」です。
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走ることに慣れます
走る距離、ペースを気にせず、まず走り始めます。何も考えず、なんとなく走るのは勿体ないので、自分が採用した「しっくりいく走り方」の注意事項を意識しながらジョグします。
走り慣れしてきたら少しずつ距離を伸ばします。走り方を少しアレンジするのはありです。アレンジの際に大事なポイントは「この方が速く走れるではなく、この方が楽に走れる」ということです。
自分の完走ペースを決めます
さてランニングに慣れてきたら、フルマラソンに向けて準備開始です。本番のマラソンをどんなペースで走るかを決めます。ランニングウォッチかスマホのランニングアプリが必要です。
「友人とお話ししながら走っても全く苦しくないスピード」でフルマラソンを走破します。
これが目標ペースです。このペース設定はとても大切です。
友達とおしゃべりしながら楽しく走っていたら、キロ6”25のペースで走っていたという人は4時間30分が予想タイムです。
この「話ししながら走っていても全く苦しくないスピード」で走るのは有酸素運動という運動強度です。この運動強度よりも速く走ると「乳酸」という疲労物質が生成されて、後半に足が固まったり、攣ったりして動かなくなって、完走が危うくなります。
マラソン上級者はこの乳酸を処理する能力が高いのですが、初マラソンではその処理能力に期待せず、乳酸の生成を抑制すべく有酸素運動のペースを守ります。
目標ペースを決めたら少しずつ走る距離と頻度を伸ばします。
練習量の目安
・週2、3回の頻度で練習
・一度の走行距離は5km, 10km, 15kmの中で体調、練習可能時間に応じて柔軟に選択
・30km程度の長距離走を少なくとも一度は経験
初めてのマラソン完走を狙う場合、目標ペースを上回るスピード練習などは必要ありません。練習はすべて自分の完走ペースです。
本番で一番大事なことは最初から最後まで目標ペースを押し通すことです。途中で「ペースを上げて貯金をしよう」とか邪念を持たないことです。安易なペースアップは終盤に大きな借金となって襲いかかってきます。練習からずっとこの「完走ペース」で走ります。
目標ペースをコツコツ積み上げて、予定通りの完走を成し遂げたランナーはマラソンの「作り上げていく楽しさ」を味わってもらえると思います。ワタシもそんな一人です。
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お身体の不調でお悩みの方は柳鍼灸院にお気軽にご相談ください。ランナーの方はランニングシューズをご持参ください。ランニングフォームのチェック、リハビリメニューを処方する場合があります。